【実銃ネタ】GEISSELE(ガイズリー)からLE及び民間向けライフル「Super Duty」が発表される。
昨年からURGI(SMR MK16ハンドガードを使用したM4アッパーキット)で話題のGEISSELEだが、2019年はついに新しいライフルの販売を開始すると発表された。
発売するライフルは2種類で、法執行機関向け「Super Duty LE」と民間市場向けの「Super Duty」。
同じような名称を与えられた2つのライフルだが、それぞれセットアップには大きな違いがあり、中々興味深い内容となっているのでご紹介したい。
Super Duty LE
法執行機関向けのライフルでは、ハンドガードはGEISSELEではなくALG DefenseのEMR V2が採用されている。
断面が円形のスリムなM-LOK搭載ハンドガードで、法執行機関用ということでLE Blue Line(LE殉職者への追悼や仲間との絆を表すもの)が入っているのが特徴。最低限アイアンサイトが取り付けられるよう、トップ先端部にのみ20mmレールがあり、極限まで無駄を省いたデザインとなっている。
トリガーもALG製ACTトリガーを採用。なぜトリガーシステム開発から始まったGEISSELEがわざわざ他社製品を採用するのかと疑問が浮かぶ方もいるかもしれないが、実はALGとはGEISSELE AUTOMATICS社の代表であるBill GEISSELEの妻であるAmy Lynn Geisseleを代表として2012年に立ち上げたメーカーである。
言ってみれば資本的にも技術的な面でもGEISSELEから派生して誕生したような会社なので、ライフルを発売するにあたって花を持たせる形としたのだろう。
その他、A2グリップやマグプルCTRストックなどを除いてはGEISSELEのパーツが盛り込まれたセットアップとなっている。
バレルは16インチ、カラーはブラックのみでLE向けはバリエーションはなくこの一択のみ。
このSuper Duty LEライフルは法執行機関に勤める人々のことを想って企画された節があるようで、価格も750ドルと非常に低く設定される予定。職務用に自分自身でライフルを購入する必要がある人を助ける目的があるそうだ。
SWAT隊員などではなく、パトロールでの使用などに焦点をあててセットアップされたライフルとのこと。
Super Duty
民間向けのライフルは、値段を抑えるために固定された仕様となっていたLEとは対照的に非常に自由な構成で、GEISSELEの取り扱うパーツ類を自由に組み合わせてセットアップすることができる。
ハンドガードは昨年は民間向けへの供給を止めていたSMR MK16も選択できるようになっている点がビッグニュースと言えるだろう。
その他機構的なパーツはGEISSELEやALGから選べるほか、ストックやグリップもマグプルなど一般的なパーツを取り揃え、さらにはドットサイトやフラッシュライトなど光学機器までオプションとすることができる。バレルは10.3インチから18インチまで用意され、民間系らしくカラーも3色から選択できる。
民間向けSuper Dutyでは、LEよりも高い価格帯が設定される予定。
LEモデルの法執行機関への供給を優先するため、民間向けSuper Dutyの発売開始は少し遅くなるとのこと。